湿度が高く気温も上昇する梅雨後半は、バラの病気が発生しやすい時期。病気には農薬散布が手っ取り早い方法ですが、環境や健康のことを考えるとできるだけ使用を控えたいものです。
今回はバラを無農薬で育てるコツを紹介します。
耐病性に優れたバラに与えられるADR賞を受賞したオススメ品種も見ていきましょう。
バラを無農薬で育てる〈4つのコツ〉
〈無農薬で育てるコツ 1〉日当たりや風通しがよい場所で育てる
バラは環境が生育に大きく影響するので、日がよく当たり風通しもよい場所で育てましょう。タップリ光が当たると株が元気になり、病気にもかかりにくくなります。
葉が茂り過ぎていると、重なり合った葉に病気が発生しやすくなります。適度に葉を間引いて、すべての葉に光が当たり風通しもよくするのがオススメです。
〈無農薬で育てるコツ 2〉土の過湿に気をつける
バラは水はけがよい土壌を好みます。堆肥や腐葉土をタップリすき込んで土をフカフカに改良しておくことで、土の排水性や保水性がアップ。
水の与え過ぎで土がいつも湿った状態にならないように気をつけましょう。
〈無農薬で育てるコツ 3〉肥料を与え過ぎない
バラをたくさん咲かせるためには肥料も欠かせません。ただ、肥料が多くてバラが肥料に頼り過ぎると、株がかえって軟弱になり病気にかかりやすくなる場合もあります。
肥料は適度に与えるようにするのがオススメです。
〈無農薬で育てるコツ 4〉こまめに観察する
病気による被害を少なくするためには、早期発見がポイント。少しでも兆候が現れたら、広がらないうちに早めに対処しましょう。
とくに梅雨時期は病気が多発するので、雨上がりには庭を一回りしてこまめに観察することが大切です。
病気に強いバラに与えられるADR賞とは?
ADR賞はドイツで実施されているバラの品種認証試験です。花の美しさだけでなく、耐病性や耐寒性を審査し、基準を満たしたバラだけがADRの認定を与えられます。
審査は3年間まったく農薬を散布せずに栽培し、その結果で判断。世界で最も厳しいテストとされているだけに、受賞したバラは見た目の美しさとともに、強健で育てやすい品種と言えるでしょう。