1.3 厚生年金を増やす<平均標準報酬額20万円の場合>
20万円×5.481/1000×60ヵ月=約6万5700円
65歳から70歳まで5年間働いた場合、年額約6万5700円がプラスされます。
1.4 厚生年金を増やす<平均標準報酬額25万円の場合>
25万円×5.481/1000×60ヵ月=約8万2200円
65歳から70歳まで5年間働いた場合、年額約8万2200円がプラスされます。
1.5 厚生年金を増やす<平均標準報酬額30万円の場合>
30万円×5.481/1000×60ヵ月=約9万8600円
65歳から70歳まで5年間働いた場合、年額約9万8600円がプラスされます。
このように、平均標準報酬額と加入月数に応じて年金受給額を増額することが可能です。
では、増額された年金はいつから実際の年金支給額に反映されるのでしょうか。次章で解説していきます。
2. 「在職定時改定」により年金額は毎年改定
これまでは、65歳から70歳までの間に働いても厚生年金の増額分がすぐに年金額に反映されるわけではなく、退職時や70歳到達時を待って増額される仕組みとなっていました。そのため、増額される実感が得にくいというデメリットがあったのです。
しかし、令和2年度の年金制度改正により「在職定時改定」が導入され、65歳以上で仕事をしている方も毎年10月に年金額が改定されることになりました。
これにより、支払った厚生年金保険料が早期に年金額に反映され、退職時などを待たずに年金額が増額されるようになったのです。
在職定時改定により、65歳以降も厚生年金を受給しながら働く意欲が向上したり、経済的な充実が図りやすくなったりしました。
ただし、在職定時改定は65歳までの特別支給の老齢厚生年金や、70歳以降の老齢厚生年金などには適用されないため注意しましょう。