さまざまな問題が取り沙汰されているマイナンバーカードですが、カードの申請件数や健康保険証・公金受取口座の登録数はどのような推移になっているのでしょうか。最新の状況をチェックしていきましょう。

【マイナンバーカード】カードの申請件数

デジタル庁が2023年6月23日に発表した政策ダッシュボードによると、6月18日時点のマイナンバーカードの累計申請件数(有効申請)は9723万186件、累計交付数は9233万8749件。人口に対する申請件数率は77.2%。1日あたりの申請件数は1万1455件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は7万2869件で、前週から6777件減でした。

【マイナンバーカード】健康保険証の登録状況

健康保険証の累計登録件数は6408万8852件。登録率は69.4%。1日あたりの登録件数は7万6269件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は33万719件で、前週から8万5381件減でした。

【マイナンバーカード】公金受取口座の登録状況

公金受取口座の累計登録件数は5597万853件。登録率は60.6%。1日あたりの申請件数は5万8922件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は25万9527件で、前週から7万7059件減でした。

【マイナンバーカード】最新の周辺情報

マイナンバーカードの申請件数は、「マイナポイント第2弾」の対象となるための申請期日が2023年2月28日に設定されていたこともあり、3月に大きく上昇。その後は健康保険証情報や公金受取口座の誤登録などの問題が相次いで発覚したこともあり、カードの申請件数・健康保険証の利用登録、公金受取口座の登録件数いずれも減少しています。

最新週ではついに健康保険証と公金受取口座の登録件数が過去半年で最低を記録。国民の不信感と警戒感が反映される結果となっています。

6月21日にはデジタル庁を中心に関係省庁が参加する「マイナンバー情報総点検本部」が設置され、再発防止の取り組みが進められています。資料によると、健康保険証などの紐づけ誤りについて7月中に既存データの総点検と作業結果の報告を目指すとのことです。

また、合わせてマイナポータルで閲覧可能な情報を有する全ての制度についての紐づけ確認も実施されますが、こちらは個別データの総点検が必要なケースの整理や結果の公表、個別対応まで含めて完了時期は今秋までとしています。

参考資料

大蔵 大輔