3.【40歳代】二人以上世帯の借入額・平均と中央値は?
ここでは40歳代、二人以上世帯の負債額について平均値と中央値を確認していきます。
※「借入金がない」と回答した世帯を含む
- 平均:407万円
- 中央値:0円
まずは「借入金がない」と回答した世帯の負債額は、平均407万円、中央値は0円でした。借入金があると回答した世帯ではどうでしょうか。
※「借入金がある」と回答した世帯のみ
- 平均:1575万円
- 中央値:1500万円
借入金があると回答した世帯では、平均1575万円と中央値1500万円と負債額が大幅に増えています。平均値と中央値の差もほとんどみうけられません。
40歳代・二人以上世帯「住宅ローン残高」
住宅ローンの残高も確認しておきましょう。
※「借入金がある」と回答した世帯のみ
- 平均:1480万円
- 中央値:1400万円
「借入金がある」と回答した世帯の住宅ローン残高は、平均1480万円、中央値で1400万円でした。借入金の平均が1575万円でしたから、ほとんどが住宅ローンだと考えられますね。
4.【20歳代~70歳代】年齢別・借入金残高はこう動く
最後に、借入金があると答えた世帯のみの借入金残高を年代ごとに確認しておきます
- 20歳代:平均675万円・中央値100万円
- 30歳代:平均1852万円・中央値1800万円
- 40歳代:平均1575万円・中央値1500万円
- 50歳代:平均1150万円・中央値900万円
- 60歳代・・・平均895万円・中央値500万円
- 70歳代・・・平均979万円・中央値400万円
30歳代で借入金が増えて、70歳代に向けて減っています。30歳代で住宅ローンを組んで返済していることが推測できますね。
世帯によっては教育費も必要でしょう。負債も多く貯蓄が難しい状況とも言えますが、上手く老後資金の準備もすすめていく必要もあるでしょう。
5. 大きな出費が増えやすい、でも老後にも目を向けたい40歳代。
ここまで40歳代を中心に各世代の貯蓄額と負債額について確認を行いました。
貯蓄額と負債額それぞれに平均値と中央値には大きな差がありました。また、世帯の状況によっては貯蓄が難しいことが推測され、世帯間格差が大きいことも確認できました。
住宅事情や世帯構成によって貯蓄や負債の事情は異なります。しかし、将来のために貯蓄が必要になるのはどの世帯でも同じでしょう。
貯蓄は早い内から始めることが成功のポイントです。難しい中でもコツコツとできる範囲で始めていきたいですね。
そのためにも、まずは家計の把握を行い無駄のチェックに取り掛かりましょう。アプリなどで家計の把握は身近になりましたし、難しい場合にはプロにアドバイスを求めるのも良いでしょう。
いつからでも良いですが、なるべく早く始めることが成功の秘訣です。将来のことも考えて、お金には困らないようにしたいですね。
参考資料
徳原 龍裕