2019年に話題となった「老後2000万円問題」。これをキッカケにお金について真剣に考えるようになった、という方は少なくないでしょう。
住宅ローンや教育資金など、何かとお金がかかる40歳代。「老後のことまで手も頭も回らない」というご家庭も多いと思います。仕事や子育てに追われて、将来についてじっくりと考える時間もないかもしれません。
しかし、40歳代は老後に向けた準備を始めたい大切な時期でもあります。今回は、40歳代世帯の貯蓄額を見ていきますので、「将来のお金」について一緒に考えていきましょう。
1.【20歳代~70歳代】二人以上世帯の金融資産保有額・平均と中央値はいくら?
まずは、金融資産を持たない世帯も含んだ二人以上世帯の貯蓄平均と中央値を20歳~70歳代でチェックしていきます。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」では以下のような結果となっています。
【20歳代~70歳代】二人以上世帯の金融資産保有額
※金融資産非保有世帯を含む
- 平均:1291万円
- 中央値:400万円
20歳代から70歳代までの二人以上世帯の金融資産保有額は平均で1291万円、中央値は400万円という結果です。
平均値は一部の大きい数字に左右されるため、より実態に近い中央値を参考にするほうが良いでしょう。
どちらにしても平均値と中央値では大きな差があるように、貯蓄額には世帯間でのバラつきが出ます。