梅雨シーズンは「挿し木」に適した季節ですが、植物を増やす方法には、挿し木以外にも、挿し芽、葉挿しなど、さまざまな方法があります。

植物を増やすことはガーデニングの楽しみのひとつ。植物を増やすことを通じて植物の生態を知る、よい機会にもなります。

そこで今回は挿し木、挿し芽、葉挿しなど、植物を増やすための方法について紹介します。さっそくみていきましょう。

植物を増やす作業で〈必要な道具・あると便利な道具〉

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  • ハサミ、剪定バサミ
  • 鉢、ポリポット
  • 発根促進剤(無くてもよい)

植物を増やす作業で必要な道具は、普段のガーデニングで使用するものがメインです。特別なものを用意する必要はありませんが、挿し木や挿し芽などに使う土は肥料の入っていない、清潔な土を準備しましょう。

また、植物の切り口から雑菌が入らないよう、ハサミなどはあらかじめ消毒しておきます。

発根促進剤などを使用すると、根の生長が促進されて活着しやすくなります。発根促進剤には液状、粉末、ジェル状タイプがあり、それぞれの薬剤に応じて使用方法が異なります。用意できない場合は無くても構いません。

植物を増やすさまざまな方法をチェック

植物を増やす方法には、挿し木、挿し芽、葉挿し、株分け、分球、採種などがあります。

〈植物を増やす方法1〉挿し木

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樹木などの枝をカットした後、枝を土に植え、発根させて株を増やす方法です。

挿し木の方法【5つのステップ】

  1. 枝をカットする
  2. 余分な葉は取り除き、枝についている葉は1/3~1/2程度にカットする
  3. 数時間、吸水させる
  4. 用土に穴を開けて、茎を挿す
  5. たっぷりと水を与える

カットする枝は元気のよい、勢いのある枝を選んでカットします。切り口は斜めに切って、断面を広くします。このようにすると発根する場所が広くなり、根張りがよくなります。

また、枝から生えている葉はカットすることで蒸散作用を抑制できます。挿し木の成功率が高まるので、やっておきましょう。

植え付け後は株に負担を与えないように、直射日光の当たらない場所や風通しのよい日陰で管理します。乾燥させないように、適度な水分を与えることが大切です。