チェックポイント その4「指定校推薦のある大学」

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大学入試は親世代の頃とは大きく変わり、筆記試験だけでなく指定校推薦、自己推薦、総合型選抜(旧「AO入試」)と多岐にわたります。

指定校推薦の大学は高校によって異なります。どの大学の学部学科があるのか事前に知っておくことも、子どもに合う学校選びや受験するかどうかの判断材料になります。

私立高校ではホームページに掲載されていることが多いですが、公立高校は掲載されていないことも多いので、学校説明会の個別相談で直接担当の先生に質問してみてください。

各大学ごとに指定校推薦を受けられる条件は異なります。また、人気のある大学は高校内で出願者が複数人出ることも珍しくなく、校内選考を経て決定する仕組みになっています。

高校入学したらあっという間に大学入試がやってきます。指定校推薦利用を少しでも考えているなら、評定がどのくらい必要なのか確認しましょう。

チェックポイント その5「総合型選抜(旧AO入試)などの具体的な指導の有無」

指定校推薦と同じく、総合型選抜(旧「AO入試」)も大学入試の一つとして浸透しています。学校側が受験生に対し具体的に対応をしているのか気になりますよね。

小論文、面接も個別や集団面接と大学によって特色がある試験が課されます。そのため、早稲田大学や慶応義塾大学のように有名大学向けの総合型選抜対策に特化した塾もあるほどです。

高校受験前に大学受験を考えるのは時期尚早かもしれませんが、筆記試験よりも出願や入試実施が早い分、早めの対策が必要になります。

高校によって進路指導の方法も異なります。小論文対策など、学校側で何かしらの対策や指導をしてもらえるかチェックしてみてください。

チェックポイント その6「不登校の生徒の人数や対応」

高校生の不登校は5万人超

出所:文部科学省「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

文部科学省が2022年10月に発表した「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、2021年度の高校生の不登校者数は5万985人となっています。

1000人当たりの不登校生徒数は16.9人と、子どものいる家庭では他人事ではない問題です。

学校に通えなくなる理由は子どもによって様々ですが、我が子が無関係とも限りません。学校説明会で不登校の生徒の人数や、そうした生徒への対応を学校側に質問することも意味のあることです。

不登校への理解や、サポート体制なども現代の学校選びの大きなポイントです。

学校説明会では積極的に質問を

高校選びはその後の進路にも直結する、大切なものです。

夏休みは受験生にとって天王山ともいえる時期ですが、説明会が多い夏休みは親にとっても志望校を吟味する重要な時期です。

学校説明会も受け身にならず、気になる点は必ず担当の先生に確認し「我が子に合うかどうか」を見極めるようにしましょう。

参考資料

中山 まち子