夏休み期間中、多くの高校では中学3年生と保護者を対象とした学校説明会が行われます。

ここ数年、コロナ禍ということもありオンライン説明会が多かったですが、今年は学校で行う説明会が戻ってきています。

オンライン参加も可能なケースもありますが、第一志望の高校はもちろんのこと、併願校として検討している学校の説明会にも足を運び、教育理念や雰囲気が合うかどうか確認した方が無難です。

今回は、高校受験をする際の受験校選びにも大きく左右する学校説明会でチェックすべきポイントをご紹介していきます。

チェックポイント その1「学校内の雰囲気」

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説明会でまずチェックすべきポイントは、学校の雰囲気です。

受験をし晴れて合格をしたけれど、いざ学校が始まったら雰囲気が子どもに合っていないのは絶対に避けないといけません。

説明会でお話をしている先生の雰囲気や、生徒会や部活動説明をしている生徒たちの雰囲気。説明会が終了した後、自由に校内を見学できるなら、必ず教室やトイレ、図書室を見て回りましょう。

子どもが「思っていたのと違う」と進路変更を考えるきっかけになることもありますし、逆に「ここで勉強したい」とモチベーションアップにつながることもあります。

チェックポイント その2「学費以外にかかるお金」

高等学校等就学支援金〈支給額のイメージ〉

出所:文部科学省「私立高校授業料実質無償化リーフレット」

高校は義務教育ではないため、これまで学費が発生していました。

しかし、国公立では2010年度から、そして家庭の経済力の違いで子どもの選択肢を減らさないという国の方針もあり、私立高校でも「高等学校等就学支援金制度」が2020年度からスタートしました。

所得制限はありますが、この制度により高校在学中の学費負担は軽減されました。とはいえ、制服代や修学旅行費や部活動費の出費も無視できません。

私立高校では設備費や寄付金(任意)などが発生することもあります。

大学進学を考えている場合、進学に伴う教育費はかなり大きくなります。高校3年間でいかに教育費を抑えられそうな学校選びもチェックしましょう。

チェックポイント その3「教育方針や進路コース分けのタイミング」

義務教育ではない高校では、学校ごとに明確な教育方針を掲げています。

生徒に何を望み、学校生活を通じてどのような経験ができるかを確認することも、「我が子に合う学校選び」に欠かせないポイントです。

1年生の時は入学者をザックリとクラス分けする程度ですが、2年生、3年生に進級すると進路コースに沿ってクラス分けされることが多いです。

理系、文系に分かれるタイミングや、近年の理系文系クラスの割合、そしてクラス内の男女比率も確認してください。

ジェンダーレスの考えは若い世代を中心に浸透していますが、やはり思春期の子どもにとっては男女の人数差が偏っていることを気にする子もいます。

「子どもが男の子で今のところ文系に進みそうだけれど、クラス内が女子ばかりなのかどうか」など、志望校ごとに必ず確かめましょう。