夏休み期間中、多くの高校では中学3年生と保護者を対象とした学校説明会が行われます。

ここ数年、コロナ禍ということもありオンライン説明会が多かったですが、今年は学校で行う説明会が戻ってきています。

オンライン参加も可能なケースもありますが、第一志望の高校はもちろんのこと、併願校として検討している学校の説明会にも足を運び、教育理念や雰囲気が合うかどうか確認した方が無難です。

今回は、高校受験をする際の受験校選びにも大きく左右する学校説明会でチェックすべきポイントをご紹介していきます。

チェックポイント その1「学校内の雰囲気」

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Princess_Anmitsu/shutterstock.com

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説明会でまずチェックすべきポイントは、学校の雰囲気です。

受験をし晴れて合格をしたけれど、いざ学校が始まったら雰囲気が子どもに合っていないのは絶対に避けないといけません。

説明会でお話をしている先生の雰囲気や、生徒会や部活動説明をしている生徒たちの雰囲気。説明会が終了した後、自由に校内を見学できるなら、必ず教室やトイレ、図書室を見て回りましょう。

子どもが「思っていたのと違う」と進路変更を考えるきっかけになることもありますし、逆に「ここで勉強したい」とモチベーションアップにつながることもあります。

チェックポイント その2「学費以外にかかるお金」

高等学校等就学支援金〈支給額のイメージ〉2/4

高等学校等就学支援金〈支給額のイメージ〉

出所:文部科学省「私立高校授業料実質無償化リーフレット」

高校は義務教育ではないため、これまで学費が発生していました。

しかし、国公立では2010年度から、そして家庭の経済力の違いで子どもの選択肢を減らさないという国の方針もあり、私立高校でも「高等学校等就学支援金制度」が2020年度からスタートしました。

所得制限はありますが、この制度により高校在学中の学費負担は軽減されました。とはいえ、制服代や修学旅行費や部活動費の出費も無視できません。

私立高校では設備費や寄付金(任意)などが発生することもあります。

大学進学を考えている場合、進学に伴う教育費はかなり大きくなります。高校3年間でいかに教育費を抑えられそうな学校選びもチェックしましょう。

チェックポイント その3「教育方針や進路コース分けのタイミング」

義務教育ではない高校では、学校ごとに明確な教育方針を掲げています。

生徒に何を望み、学校生活を通じてどのような経験ができるかを確認することも、「我が子に合う学校選び」に欠かせないポイントです。

1年生の時は入学者をザックリとクラス分けする程度ですが、2年生、3年生に進級すると進路コースに沿ってクラス分けされることが多いです。

理系、文系に分かれるタイミングや、近年の理系文系クラスの割合、そしてクラス内の男女比率も確認してください。

ジェンダーレスの考えは若い世代を中心に浸透していますが、やはり思春期の子どもにとっては男女の人数差が偏っていることを気にする子もいます。

「子どもが男の子で今のところ文系に進みそうだけれど、クラス内が女子ばかりなのかどうか」など、志望校ごとに必ず確かめましょう。

チェックポイント その4「指定校推薦のある大学」

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milatas/shutterstock.com

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大学入試は親世代の頃とは大きく変わり、筆記試験だけでなく指定校推薦、自己推薦、総合型選抜(旧「AO入試」)と多岐にわたります。

指定校推薦の大学は高校によって異なります。どの大学の学部学科があるのか事前に知っておくことも、子どもに合う学校選びや受験するかどうかの判断材料になります。

私立高校ではホームページに掲載されていることが多いですが、公立高校は掲載されていないことも多いので、学校説明会の個別相談で直接担当の先生に質問してみてください。

各大学ごとに指定校推薦を受けられる条件は異なります。また、人気のある大学は高校内で出願者が複数人出ることも珍しくなく、校内選考を経て決定する仕組みになっています。

高校入学したらあっという間に大学入試がやってきます。指定校推薦利用を少しでも考えているなら、評定がどのくらい必要なのか確認しましょう。

チェックポイント その5「総合型選抜(旧AO入試)などの具体的な指導の有無」

指定校推薦と同じく、総合型選抜(旧「AO入試」)も大学入試の一つとして浸透しています。学校側が受験生に対し具体的に対応をしているのか気になりますよね。

小論文、面接も個別や集団面接と大学によって特色がある試験が課されます。そのため、早稲田大学や慶応義塾大学のように有名大学向けの総合型選抜対策に特化した塾もあるほどです。

高校受験前に大学受験を考えるのは時期尚早かもしれませんが、筆記試験よりも出願や入試実施が早い分、早めの対策が必要になります。

高校によって進路指導の方法も異なります。小論文対策など、学校側で何かしらの対策や指導をしてもらえるかチェックしてみてください。

チェックポイント その6「不登校の生徒の人数や対応」

高校生の不登校は5万人超4/4

高校生の不登校は5万人超

出所:文部科学省「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

文部科学省が2022年10月に発表した「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、2021年度の高校生の不登校者数は5万985人となっています。

1000人当たりの不登校生徒数は16.9人と、子どものいる家庭では他人事ではない問題です。

学校に通えなくなる理由は子どもによって様々ですが、我が子が無関係とも限りません。学校説明会で不登校の生徒の人数や、そうした生徒への対応を学校側に質問することも意味のあることです。

不登校への理解や、サポート体制なども現代の学校選びの大きなポイントです。

学校説明会では積極的に質問を

高校選びはその後の進路にも直結する、大切なものです。

夏休みは受験生にとって天王山ともいえる時期ですが、説明会が多い夏休みは親にとっても志望校を吟味する重要な時期です。

学校説明会も受け身にならず、気になる点は必ず担当の先生に確認し「我が子に合うかどうか」を見極めるようにしましょう。

参考資料

中山 まち子