Appleの「探す」ネットワークに対応した格安探し物追跡タグ「SkyTag」は、AirTagやTileが高いと思っている人にはいいかもしれません。正確な位置よりも無くしたタイミングを重視したい、あるいはたくさんのものに探し物追跡タグをつけたいなら安いので便利です。
【格安探し物追跡タグ】「探す」アプリが使えて充電もできる
AirTagが高いなぁってときの選択肢、今まではTileでした。でもアプリが別れちゃうし、持ち物って一度に全部の所在が大丈夫か把握したいですよね。
そんなとき、SkyTagならApple純正の「探す」アプリに対応しているので便利。もちろん自分の身から離れたときの通知も使えます。
充電ができるというのもポイント。他社製品が使い切りだったり電池交換式だったりするのに対し、SkyTagは同等サイズで充電式。一度の充電で3ヶ月使えます。
AirTagにはないキーリングをつけるスリットもあるので、ホルダーを購入しなくても鍵などにつけられて便利です。Tileにも穴は空いていますが、厚みがあってつけづらい印象。SkyTagはスリットだけ細くなっているので装着しやすくて良いなと思いました。
【格安探し物追跡タグ】AirTagよりも2000円以上安い
AirTagが4780円(公式オンラインストア価格)なのに対して、SkyTagは2680円(Amazon.co.jpの価格、2023年6月19日時点)。2000円以上も差があるので、「正確な場所を見つける」機能がなくても一考の余地があります。
AirTagが優れているのは、近くにある時にどちらの方向、何メートルにありますよと通知してくれる「正確な場所を見つける」機能が使えること。
SkyTagではこれが使えません。ただ「正確な場所を見つける」機能はリモコンなど小さなものを家の中で探す際に非常に便利ですが、カメラ機材など、大きなものには不要な場合も。
機材バッグそれぞれにつけたい時などにはむしろ安い方がありがたかったりするので、この2000円の価格差は大きなメリットです。
TileはSkyTagにはない「スマホを見つける」という機能があって、これはこれで便利なんですが、Tileネットワークを使っているので紛失した時にイマイチ見つからないことがありました。
その点、SkyTagなら日本で一番ユーザーの多いiPhoneで提供されるネットワークで探すので安心できます。
【格安探し物追跡タグ】AirTagと使い分けるのがいい
使い所は先ほど書いたように「正確な場所を見つける」という機能を使うのかどうかで考えた方が良いと思います。私は娘にも迷子札代わりにリストバンドでAirTagを付けさせているんですが、ショッピングモールなどではこちらの方が役立ちます。
おもちゃ売り場で姿が突然見えなくなっても「正確な場所を見つける」機能で発見できたことがありました。「子供ってそんないなくならないじゃん」と思うかもしれませんが、服が掛かっているところの中に隠れるとか、予想を超える行動がたびたびあるんですよ。そんな時にAirTagを腕時計のようにつけていると安心感があります。
逆にスーツケースやカメラバッグ、バックパックのように大きくて自宅で場所がわからなくならないものにはトラッカーとしてSkyTagをつけると良いです。価格が安いので各持ち物につけるハードルも低いし、何より同じアプリで一括管理できるのが素晴らしい。
AirTagでは常時表示されていない電池残量も表示されるので、少なくなったら充電するなど対応が簡単な点も良いと思いました。
欲を言えば金属リング部分が開閉すると良かったですね。充電の際には取り外さなければならないし、せっかくこの部分だけ別パーツなのでカラビナ式になっていればリングなど別パーツを使わずに取り付けができます。次世代モデルではぜひ脱着しやすさを追加して欲しいなと思いました。
参考資料
木村 ヒデノリ