自分の子どもにはより良い環境で勉強してもらいたいと、私立中学への受験を検討している親子も多いでしょう。
私立の中学を受験をする場合、受験塾に通うのが一般的です。大手塾に通うとどれくらいお金がかかるのでしょうか。また、私立中学入学後にかかる費用は具体的にどのくらいなのでしょうか。
今回は、私立中学に通うためにかかるお金について、詳しくチェックしていきましょう。
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大手塾の費用はいくら?SAPIXと四谷大塚を確認
まずは、私立の中学受験をする場合に通う、塾の費用について見ていきましょう。
中学受験は個人差がありますが、小学4年生頃から塾に通うケースが多いようです。小学生のうち、大体3年間くらいは塾に通うと見積もっておきましょう。
また、塾の費用は基本的に学年が低いうちの方が安く、テストや夏期講習などが増える小学6年生が最も高額になります。
たとえば、大手塾のSAPIXの場合、公開されている授業料は1年生で以下の通りです。
1~3年生までは2万円台ですが、4年生で4万2900円、6年生では6万1600円です(関西校舎では選択授業の選択状況によって授業料が異なる)。
これに別途夏期講習や春期講習などの講習費や、地図帳や問題集等の書籍代、3年生の後期以降に実施される公開模試の費用がかかります。
また、四谷大塚の授業料は以下の通りです。こちらも、別途講習費用や教材費がかかります。
小学4年生の4教科本科コースで3万6300円、小学6年生(~8月)で5万7750円です。
一般的に首都圏で小学4年生から6年生まで大手塾に通い、夏期講習や春期講習、テストなどを全て受講すると、塾により差はありますが200〜300万円くらいかかります。
もちろん私立の中学校に入るためには、必ずしも大手塾に通わなければいけないというわけではありません。家庭教師や、個人塾を利用して受験するケースもあるでしょう。
志望校が予め決まっている場合や、大手塾よりも自分のペースで勉強をしたい子どもにとっては、家庭教師や個人塾の方が向いているかもしれません。この場合、どのくらいの頻度で家庭教師に頼むのかなどによって、費用は大きく変わります。
なお、中学受験をする場合は、授業料の他に塾への交通費や、実際の中学受験時の受験料なども用意しておく必要がありますね。実際の中学受験の時は、合否の結果によって、入学金も余裕を持って準備しておかなければなりません。
子どもの中学受験へのチャレンジは、家計にとって大きな負担になることを覚えておきましょう。