厚生労働省の「令和3年簡易生命表の概況」によると、令和3年の男性の平均寿命は81.47歳、女性の平均寿命は 87.57歳となりました。
「人生100年時代」と言われる現代においては、「介護される側」と「介護する側」の高齢化が進みつつあります。
そんな中、2023年6月1日に公表された調査では、93.8%の人が「親の介護」に不安を感じていることがわかりました。
本記事では、実際のアンケート調査をもとに「両親の介護」における世の中の考えについて解説していきます。
両親の介護を視野に入れている人たちが、政府に要望したい内容についても紹介しているので参考にしてください。
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9割以上が親の介護に「不安」を感じている
株式会社AZWAYは、男女500人を対象に「両親の介護」についてアンケート調査を実施しています。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査対象:10代から60代以上までの男女
- 調査期間:2023年4月7日〜18日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性 292人/男性 208人)
- 回答者の年齢:10代0.8%、20代14.2%、30代29.2%、40代33.4%、50代17%、60代以上5.4%
- リリース公開日:2023年6月1日
上記調査の結果、93.8%の人が「親の介護」に不安を感じていると回答しています。
不安を感じていると回答した人の中には、下記を不安視する声が挙がりました。
- 家族関係の悪化
- 自分の健康状態の悪化
- 経済状況の悪化
「介護疲れ」という言葉があるように、親の介護をしていくなかで「経済的に困窮するかもしれない」「自分の健康状態も悪化して共倒れになるかもしれない」といった不安を感じている人が多いようです。
また、同調査で「両親の介護が必要になった際の介護スタイル」について聞く質問では、「施設」が最も多く、次いで「デイサービス」「自宅」が挙げられました。
回答した人の中には、両親の介護レベルに応じて、自宅介護からデイサービス、施設といったように段階的にサービスを切り替えていくという意見もあります。
一方で、「施設を利用したいものの、金銭的に難しい」という声も挙がっており、経済面を理由に利用したい介護サービスを選択できない人も一定数いることが分かります。