3.「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で自分の受給額を把握

ここまで、いまのシニア世代の年金受給額について見てきました。

男女全体の厚生年金受給額や約14万4000円。男性だけに絞ると、平均月額は約16万3000円とやや高くなります。月額15万円以上の年金を受け取っている男性は半数以上いました。

しかし、先ほども触れましたが厚生年金は現役時代の年収により個人差がでます。「自分の場合」どれくらいもらえるのか、を「ねんきん定期便」」や「ねんきんネット」で把握しておきましょう。

「ねんきん定期便」は、毎年誕生月に郵送で届きますので「セカンドライフを考える良い機会」として、ぜひ確認してみてください。「ねんきんネット」なら、誕生月を待たずにいつでもインターネット上でご自身の年金について確認することができます。

老後を支える大切な収入「年金」。セカンドライフを迎える直前ではなく、セカンドライフに向けて、早いうちからチェックしておきましょう。

4. まとめにかえて

今回は15万円という金額を目安に年金事情を見てきました。

しかし、毎月15万円の年金収入だけで、ゆとりある老後を過ごすのは難しいといえるでしょう。年金以外の資産をしっかり準備しておく必要がありそうですね。

その対策として、預貯金をコツコツ貯めることはもちろん、資産運用でお金を増やす仕組みづくりも必要なのではないでしょうか。

資産運用は預貯金とは異なり、元本保証があるわけではありませんが、自分自身で働くだけではなく、お金に働いてもらうことができます。まずはよく耳にするようになったつみたてNISAやiDeCoなどを検討するところから資産運用を始めていただき、自分自身に一番あった運用で、老後生活にゆとりを持てるように考えていただければと思います。

参考資料

足立 祐一