2023年5月8日、外務省は新型コロナウイルスにかかる感染症危険情報について、世界の感染状況が改善していると判断し、全世界に発出していた「レベル1(十分注意してください)」を解除しました。
このニュースを受けて、「この夏こそは海外旅行に行きたい!」と思っている方も増えているのではないでしょうか。
今回は日本人に人気の旅行先・イタリアの渡航情報をまとめましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
【イタリアの渡航情報】イタリア入国
イタリアへの観光目的の入国は、90日間以内であれば査証(ビザ)は不要です。パスポートのみでOKですが、有効期限がイタリア出国予定日より90日以上あることを確認してください。
2022年6月1日以降、イタリア渡航に際してのCOVID-19グリーン証明書(EU内で発行されるワクチン接種証明、治癒証明、陰性証明)またはイタリア国外で発給されたワクチン接種証明や陰性証明などの提示が不要となりました。
新型コロナウイルス以外の突然の事故や病気に備えるためにも、海外旅行保険の加入を強くおすすめします。旅先の安全情報を収集するため、外務省の「たびレジ」に登録しておきましょう。
必要書類・推奨サービス
- パスポート:必須(出国時に90日以上)
- 査証(ビザ):不要(滞在期間90日まで)
- 航空券:必須
- ワクチン接種証明書:不要
- 陰性証明書:不要
- COVID-19グリーン証明書:不要
- 海外旅行保険:推奨
- たびレジ:推奨
【イタリアの渡航情報】イタリア滞在中
2023年5月30日現在、イタリアでは入国後のPCR検査や隔離を行っていません。屋内でのマスク着用義務も解除されています。
イタリアで新型コロナウイルスの陽性反応が出た場合は、無症状で少なくとも2日以上経過していれば、PCR検査の実施の有無に関わらず、発症から5日で自己隔離を解除できます。
隔離終了後は、発症または最初に陽性が判明した検査(無症状者の場合)から10日間は、FFP2マスクの着用が義務付けられ、重症化リスクが高い人との接触や人混みを避けることを推奨しています。陰性の場合には不要となります。
滞在情報
- 入国後のPCR検査:不要
- 入国後の隔離:なし
- マスク着用:屋内での着用義務なし
- 陽性になった場合:最低5日間の自己隔離
【イタリアの渡航情報】日本入国時
2023年4月29日以降、日本入国時に「出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書」および「ワクチンの接種証明書(3回)」の提出は不要となりました。
空港の検査で陽性反応が出た場合は、指定の宿泊療養施設などで療養する必要がありましたが、2023年5月8日以降は、新たな感染症の流入を防ぐ対策として「感染症ゲノムサーベイランス」を開始。
成田や羽田などの主要空港において、発熱・咳などの有症状者に対し、任意でゲノム解析を実施しています。ただし、この解析で陽性になったとしても、隔離措置や公共交通機関の使用制限などはありません。
また、「Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス)」に登録しておくと、混雑しがちな入国審査や税関申告を、ウェブ上でスムーズに行うことができます。
必要書類・推奨サービス
- パスポート:必須
- 航空券:必須
- 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書:不要
- ワクチンの接種証明書(3回):不要
- Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス):推奨
【イタリアの渡航情報】コロナ前とほぼ同様の条件に
今回は、イタリアの渡航情報や必要書類などについてご紹介しました。2023年5月30日現在は、コロナ前とほぼ同様の条件で渡航できるようになったため、イタリアへ行くハードルがだいぶ下がったのではないでしょうか。
なお、渡航情報は予告なく日々更新されるため、記事の内容が変わることがあります。最新の情報につきましては、公式のウェブサイトなどで必ずご確認ください。
参考情報
- 外務省「海外安全ホームページ」
- 厚生労働省「水際対策」
- 在イタリア日本国大使館「イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報」
- デジタル庁「入国手続きオンラインサービス(Visit Japan Web)」
成瀬 亜希子