2023年5月8日、外務省は新型コロナウイルスにかかる感染症危険情報について、世界の感染状況が改善していると判断し、全世界に発出していた「レベル1(十分注意してください)」を解除しました。
このニュースを受けて、「この夏こそは海外旅行に行きたい!」と思っている方も増えているのではないでしょうか。
今回は日本人に人気の旅行先・アメリカの渡航情報をまとめましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
【アメリカの渡航情報】アメリカ入国時
2023年5月29日現在、アメリカへの観光目的の入国には、アメリカ政府が指定するビザ免除プログラム(VWP)の一環である「ESTA(エスタ)」の申請が必要です。アメリカ渡航の3日前までには申請しておくことを推奨します。
アメリカ政府は、2023年5月11日、新型コロナウイルスに関する「公衆衛生上の緊急事態宣言」を解除。これを受けて、入国時に提示を求められていたワクチン接種証明書、CDC指定の宣誓書と情報提供書も不要になりました。
新型コロナウイルスだけでなく突然の事故や病気に備えるためにも、海外旅行保険の加入を強くおすすめします。アメリカの医療費は日本と比べて高額になりますので、事前に補償内容をしっかり確認してください。
また、旅先の安全情報を収集するため、外務省の「たびレジ」に登録しておきましょう。
必要書類・推奨サービス
- パスポート:必須(入国時に6ヶ月以上)
- 航空券:必須
- 査証(ビザ):不要(滞在期間90日まで)
- ESTA:必須
- ワクチン接種証明書:不要
- 陰性証明書:不要
- 海外旅行保険:推奨
- たびレジ:推奨
【アメリカの渡航情報】アメリカ滞在中
2023年5月29日現在、アメリカでは入国後のPCR検査や隔離を行っていません。屋内のマスク着用義務はなくなりましたが、混雑する場所など状況に応じてのマスク着用を推奨しています。
アメリカで新型コロナウイルスの陽性反応が出た場合には、最低5日間の隔離が必要です。無症状の場合は、5日間ホテルなどで自己隔離をし、6日目に隔離が解除されます。
有症状の場合は、5日間ホテルなどで自己隔離をし、解熱剤を使用せずに熱が下がってから24時間が経つと、隔離が解除されます。その後、日本帰国時に陰性証明書が必要となるため、PCR検査を再度受けることになります。
滞在情報
- 入国後のPCR検査:不要
- 入国後の隔離:なし
- マスク着用:推奨
- 陽性になった場合:最低5日間の隔離が必要
【アメリカの渡航情報】日本入国時
2023年4月29日以降、日本入国時に「出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書」および「ワクチンの接種証明書(3回)」の提出は不要となりました。
空港の検査で陽性反応が出た場合は、指定の宿泊療養施設などで療養する必要がありましたが、2023年5月8日以降は、新たな感染症の流入を防ぐ対策として「感染症ゲノムサーベイランス」を開始。
成田や羽田などの主要空港において、発熱・咳などの有症状者に対し、任意でゲノム解析を実施しています。ただし、この解析で陽性になったとしても、隔離措置や公共交通機関の使用制限などはありません。
また、「Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス)」に登録しておくと、混雑しがちな入国審査や税関申告を、ウェブ上でスムーズに行うことができます。
必要書類・推奨サービス
- パスポート:必須
- 航空券:必須
- 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書:不要
- ワクチンの接種証明書(3回):不要
- Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス):推奨
【アメリカの渡航情報】コロナ前とほぼ同様の条件に
今回は、アメリカの渡航情報や必要書類などについてご紹介しました。2023年5月29日現在は、コロナ前とほぼ同様の条件で渡航できるようになったため、アメリカへ行くハードルがだいぶ下がったのではないでしょうか。
なお、渡航情報は予告なく日々更新されるため、記事の内容が変わることがあります。最新の情報につきましては、公式のウェブサイトなどで必ずご確認ください。
参考情報
成瀬 亜希子