株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、終値は4月28日以来の19,300円割れ

2017年9月8日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,274円(▲121円、▲0.6%) 反落
  • TOPIX 1,593.5(▲4.7、▲0.3%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,013.8(▲1.0、▲0.1%) 小幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:678、値下がり銘柄数:1,247、変わらず:101
  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28
  • 年初来高値更新銘柄数:78、年初来安値更新銘柄数:63

東証1部の出来高は18億6,042万株、売買代金は2兆7,145億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。ただ、増加した主な要因はメジャーSQ算出に伴う売買によるものと見られるため、実質的には前日並みと推測されます。基本的には、積極的な売買は出ていないと見ていいでしょう。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。特に、後場に入ってからは一時▲157円安になる大幅下落の場面が見られました。最後はやや盛り返したものの、3桁の下落となる反落で引けています。終値は4月28日以来となる19,300円割れでした。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は小幅続落、売買代金は連日で今年最低を記録

東証マザーズの出来高は4,136万株、売買代金は596億円となり、いずれも前日より減少しました。新興市場は個人投資家の模様眺めが一層強くなり、売買代金は連日で今年最低を記録し、出来高も今年2番目に低い状況となっています。

特に、売買代金は600億円を割り込んでおり、これは約10カ月ぶりとなりました。

なお、総合指数も小幅続落となり、1,000ポイントの大台維持が難しくなりつつあります。今後は、個人投資家の資金流入を後押しするような物色テーマの登場が待たれます。

金融株と不動産株の下落が際立つ、野村ホールディングスは3日連続の安値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅安となり年初来安値を更新し、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も値を下げて安値更新となりました。

また、金融株と不動産株の下落が著しく、三井不動産(8801)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、りそなホールディングス(8308)などが年初来安値を付け、野村ホールディングス(8604)は3日連続で安値更新となりました。

その他では、オリンパス(7733)や富士フイルムホールディングス(4901)の下落が目を引きました。

一方、コマツ(6301)と日立建機(6305)が連日で年初来高値を更新しましたが、日立建機は終値では下落して引けました。

また、任天堂(7974)が大きく値を上げ、キーエンス(6861)、スズキ(7269)、日本電産(6594)なども堅調に推移しています。

新興市場では、ヘリオス(4593)やサマンサタバサジャパンリミテッド(7829)などが年初来安値を更新しましたが、極端に下落した銘柄は少なかったようです。一方、インフォテリア(3853)が続伸となり、アカツキ(3932)やアンジェス(4563)が大幅高で引けました。

青山 諭志