2023年5月8日、外務省は新型コロナウイルスにかかる感染症危険情報について、世界の感染状況が改善していると判断し、全世界に発出していた「レベル1(十分注意してください)」を解除しました。

このニュースを受けて、「この夏こそは海外旅行に行きたい!」と思っている方も増えているのではないでしょうか。

今回は、日本人に人気の旅行先・韓国の渡航情報をまとめたので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

【韓国の渡航情報】韓国入国時

2023年3月31日まで、外国人が観光目的・ビザなしで韓国に入国する場合は、「電子渡航認証制度・K-ETA(電子旅行許可制)」の申請が必要でした。

しかし、日本を含む22か国・地域のパスポートを持つ外国人は、韓国の観光を再興するための大規模なキャンペーン「2023-2024韓国訪問の年」(2023年4月1日2024年12月31日)に限り、「K-ETA」を取得せずに入国できます。

また、入国時の検疫手続きをスムーズにする「Q-CODE(検疫情報事前入力システム)」の登録を推奨。ワクチン接種や陰性の証明書の記入欄がありますが、こちらは書類不要になったため、未記入でも問題なく発行できます。

新型コロナウイルス以外の突然の事故や病気に備えるためにも、海外旅行保険の加入を強くおすすめします。旅先の安全情報を収集するため、外務省の「たびレジ」に登録しておきましょう。

必要書類・推奨サービス

  • パスポート:必須
  • 航空券:必須
  • 査証(ビザ):不要(滞在期間90日まで)
  • K-ETA:不要(2023年4月1日2024年12月31日
  • Q-CODE:推奨
  • ワクチン接種証明書:不要
  • 陰性証明書:不要
  • 海外旅行保険:推奨
  • たびレジ:推奨

【韓国の渡航情報】韓国滞在中

Sean Hsu/shutterstock.com

2023年5月19日現在、韓国では入国後24時間以内のPCR検査義務を廃止し、隔離義務も解除されています。

2022年には国内の感染者が増加していましたが、年明け以降は徐々に減少傾向へ。2023年5月11日には、韓国政府が新型コロナウイルス感染症の危機警報レベルを「深刻」から「警戒」に引き下げました。

これを受けて、2023年6月1日から、感染者の7日間の隔離義務は5日間の隔離勧告となり、個人の裁量に任されます。マスク着用は医療機関・薬局での一部着用義務から、病室のある大型病院・薬局での着用勧告となる予定です。

また、新型コロナウイルス感染症の検査費、治療費などは、引き続き公費で支援されます。

滞在情報

  • 入国後のPCR検査:不要
  • 入国後の隔離:なし
  • マスク着用:病室のある大型病院・薬局などでの着用勧告
  • 陽性になった場合:5日間の隔離勧告

【韓国の渡航情報】日本入国時

imtmphoto/shutterstock.com

2023年4月29日以降、日本入国時に「出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書」および「ワクチンの接種証明書(3回)」の提出は不要となりました。

空港の検査で陽性反応が出た場合は指定の宿泊療養施設などで療養する必要がありましたが、2023年5月8日以降は、新たな感染症の流入を防ぐ対策として「感染症ゲノムサーベイランス」を開始。

成田や羽田などの主要空港において、発熱・咳などの有症状者に対し、任意でゲノム解析を実施しています。ただし、この解析で陽性になったとしても、隔離措置や公共交通機関の使用制限などはありません。

また、「Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス)」に登録しておくと、混雑しがちな入国審査や税関申告を、ウェブ上でスムーズに行うことができます。

必要書類・推奨サービス

  • パスポート:必須
  • 航空券:必須
  • 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書:不要
  • ワクチンの接種証明書(3回):不要
  • Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス):推奨

【韓国の渡航情報】コロナ前とほぼ同様の条件に

今回は、韓国の渡航情報や必要書類などについてご紹介しました。2023年5月19日現在は、コロナ前とほぼ同様の条件で渡航できるようになったため、韓国へ行くハードルがだいぶ下がったのではないでしょうか。

なお、渡航情報は予告なく日々更新されるため、記事の内容が変わることがあります。最新の情報につきましては、公式のウェブサイトなどで必ずご確認ください。

参考情報

成瀬 亜希子