いよいよゴールデンウィークに突入ですね。今年は旅行や帰省など色々と計画されている方も多いでしょう。
一方で、楽しい計画を実現するには出費もかさみます。昨年から続く物価上昇を受けて、家計に影響を受けている世帯もあるでしょう。特に、年金収入に頼るシニア世帯では、大きな影響が想像できます。
2023年度(4月分から)の公的年金額は3年ぶりの引き上げとなりましたが、物価上昇には追いついていないのが現実です。
「みんなはどれくらい年金をもらっているのかな」、「年金だけでは厳しいのは自分だけかな」と、周りの年金事情が気になる方もいるのではないでしょうか。また、年金不安がささやかれる中、将来受け取る年金額をおおまかに把握しておきたいという現役世代の方もいるでしょう。
そこで今回は、年金にスポットをあて、みんなの受給額と受給額の計算方法を確認していきます。
【注目記事】厚生年金の見込みが20万円だった男性。手取りの少なさに愕然としたワケ
1. 【国民年金・厚生年金】の仕組みをおさらい
まずは、日本の年金制度について簡単におさらいしておきましょう。
日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっています。
国民年金は、自営業や専業主婦(主夫)、20歳以上の学生の方などが対象です。国民年金の保険料は一律で、20歳から60歳までの40年間、国民年金保険料を全期間納めると、将来、満額を受け取ることができます。
一方、厚生年金は、会社員や公務員などが対象となります。厚生年金の保険料はボーナスを含む年収によって算出されるため、将来の受給額は人によって異なります。国民年金に厚生年金分が上乗せされる形で支給されるので、国民年金だけの方より多く受け取れるケースが多いでしょう。