LIMOが2022年5月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2022年5月22日)

自分が育てた花をリビングやキッチン、玄関などに飾るのは、ガーデニングの楽しみ方のひとつ。

部屋に飾る楽しみが増えれば、ガーデニングもさらに楽しくなりそうです。

そこで今回は、切り花にもできる、初夏~夏に開花する花を紹介します。夏の切り花を長持ちさせる方法も合わせてお伝えしますので、さっそくみていきましょう。

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1. 夏の切り花を長持ちさせる方法とは?

夏に限らず、植物には切り花でも楽しめる花と、そうではない花があります。花壇ではキレイに咲いていても、花瓶に生けた途端にしおれてしまうことも。まずは切り花に適しているかどうかを調べるようにしましょう。

切り花にして花瓶に飾ったら、水は毎日取り替えるようにします。夏は水の温度も高くなるので、雑菌が繁殖しがち。柔らかい茎の花は腐りやすいので、こまめに取り替えるとよいでしょう。

水替えのたびに、茎に付着したヌメリを水で洗い流したり、少しずつ切っていくのも長持ちするポイントです。

Liudmila Chernetska/istockphoto.com

花瓶に活ける本数を減らし、通気性をよくすることも大切。邪魔になる葉はあらかじめ取り除いておき、葉が水に浸からないようにします。

花瓶が細めのタイプや首が細くなっているタイプは、ギュウギュウになりやすいので、余裕ができるように本数を少なくすることも必要です。華やかな花なら、1輪だけでも十分ステキです。

必要に応じて市販の延命剤を使用するのもよいでしょう。

2. 切り花にもオススメ!初夏~夏に花が咲くオススメ8選

2.1 ヒマワリ

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夏を象徴するヒマワリは、花びらを放射状に広げる太陽のような花。空間を明るい雰囲気に変えてくれます。

一般的な黄花以外にも、赤やオレンジ、豪華な八重咲きや大輪咲きなど品種がとても豊富です。

ちょうど今が種まきや植え付けの適期。開花期は7~9月です。切り花にするときには水の量を少なめにし、茎が少しだけ浸かるようにすると日持ちがよくなります。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

2.2 ジニア

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夏花壇の定番ともいえるジニア。開花期が約100日間あることから、ヒャクニチソウとも呼ばれています。花の咲き方やサイズ、花色が異なる品種が豊富にあり、植える場所や飾る部屋に合わせて選びるのもジニアの魅力。

開花期は5~11月。切り花にするときには、茎を斜めにカットすると水を吸いあげやすくなり、花が長持ちします。※参考価格:100~300円前後(3号ポット苗)

2.3 アルストロメリア

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春から夏にかけて開花するアルストロメリア。可愛らしいパステルカラーや花びらに縦じまが入ったシックなカラーなど品種が豊富です。繊細な花弁ながらも華やかさがあり、ブーケにもよく使われています。

育てやすい花ですが、高温多湿が苦手。夏は直射日光を避けた明るい日陰での管理がオススメです。

切り花で飾ると花もちがよいため、長く鑑賞することができます。※参考価格:700円前後(3号ポット苗)

2.4 トルコギキョウ

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夏の花束で見かけることが多いトルコギキョウ。紫や白、ピンクのスプレー咲きが定番ですが、豪華な八重咲きなどの品種もあります。夏の直射日光と雨が苦手なため、鉢植えにして場所を変えながら管理するのがオススメです。

開花期は3~6月。切り花にするときは、ところどころにある節を切らないようにします。手で茎を折るか、斜めに切ると花が長持ちしますよ。※参考価格:800円前後(4号鉢)

2.5 センニチコウ

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春から秋にかけ、ポンポン咲きの可愛い姿で楽しませてくれるセンニチコウ。

草丈が低い品種や80センチほどまで生長する品種もあり、いずれも耐暑性が強く、夏でも元気に花を咲かせます。種から育てる場合は、5月が種まきの適期。開花期は5~11月です。

切り花にするときは葉を落とし、茎を斜めにカットすると日持ちしやすくなります。花色がキレイなうちにドライフラワーにするのもオススメです。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)

2.6 グロリオサ

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波打った細長い花びらが特徴的なユリ科の植物、グロリオサ。別名キツネユリとも呼ばれています。初夏から秋にかけて開花し、日当たり・風通し・水はけがよい環境であれば、地植えでも鉢植えでも生育可能。

球根の植え付け適期は4~5月。開花期は7~9月です。切り花にするときには、花粉と葉を落として飾りましょう。和室やアジアンテイストのお部屋にマッチする花です。※参考価格:500円前後(1球)

2.7 クルクマ

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クルクマは花びらを幾重にも重ねた縦長の花姿が注目のトロピカルフラワー。球根の植え付け適期は、暖かくなった5~6月。開花期は5~10月です。

赤や白、ピンクやグリーンなどの花色があり、いずれも日当たりがよい場所に植えると発色がよくなります。

花が大きいので、切り花にするとよく映えますが、日持ちはやや短め。花を長持ちさせるためにも、こまめに水替えをするほか、市販の延命剤を使用するのもオススメです。※参考価格:500円前後(1球)

2.8 アンスリウム

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アンスリウムはエキゾチックな雰囲気が魅力の観葉植物。鉢植えにしてベランダや室内に飾るのが主流ですが、切り花としても楽しめる植物です。開花期は5~10月。

切り花にするときには、葉の重みで倒れないよう大きめの花瓶に活けましょう。こまめに切り戻しをすると、花持ちがよくなります。※参考価格:2000円前後(4号プラ鉢)

3. まとめにかえて

初夏~夏に開花する花には、切り花としても楽しめる花がたくさんあります。夏は花瓶の水の温度が上がりやすいので、こまめな水替えと通気性に気をつけましょう。

自分の好きな花を庭や鉢で育てる楽しみと、切り花として飾る楽しさ。これこそがガーデニングの醍醐味でもあります。蒸し暑さに負けず、夏のガーデニングも楽しんでくださいね。

LIMO編集部