3. 現役生活「マネー計画のラストスパート期」をどう過ごす?

今回は「50歳代・二人以上世帯」の貯蓄事情をながめたあと、金融資産が豊かな世帯の特徴を見てきました。

リタイアが目前に迫る50歳代であれば、老後資金についてはある程度のメドをつけておきたいところですね。まずは年金見込額を把握してみましょう。

還暦前後は定年退職や子どもの独立などのライフイベントを迎える世帯も多い時期。大きなお金の出入りなども含め、当面の家計収支をざっくりとでもつかんでおくことは、老後に向けた貯蓄計画のラストスパートの手助けとなるはずです。

光熱費や通信費など、毎月かかる、固定費のスリム化、財形貯蓄や自動積立預金などを活用した先取り貯金など、日ごろのていねいな工夫の積み重ねは、資産づくりの基盤となります。

とはいえ、ときに数千万円が必要とも言われる老後資金を作ることを考えたとき、「効率よく」お金を育てる方法を考える必要もあるでしょう。低金利が続くいま、預貯金につく利息はごくわずか。資産を殖やすことには繋がりにくいと言えます。

そこで視野に入れたいのが、資産運用で「お金にも働いてもらう」発想です。預貯金とは異なり、資産運用には元本保証はありません。数あまたある金融商品や運用スタイルの中から、自分に合うものを選ぶチカラも求められます。ウェブサイトやマネー雑誌などの情報源に高くアンテナを張りながら、「正しい、お得な情報」を集めていけるとよいですね。

参考資料

山本 大樹