厚生年金・国民年金「老齢年金収入」8つのパターンで世帯月額をシミュレーション 「年金不足は想定内」この現状にどう備えるか

1. 【男女別】公的年金の平均額とはいくらか

日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2つに分かれています。まずは、それぞれの年金制度の対象と平均受給額を確認してみましょう。

1.1 国民年金（基礎年金）

対象者：原則、日本に住む20～60歳未満のすべての人

職業例：自営業、主婦、学生など

• 男性の平均受給額：5万9013円
• 女性の平均受給額：5万4346円

1.2 厚生年金（基礎年金＋報酬比例の年金）

対象者：会社員、公務員などのサラリーマン

• 男性の平均受給額：16万3380円
• 女性の平均受給額：10万4686円

平均受給額については厚生労働省「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考としています。

なお、この年金額からは原則、介護保険料・国民健康保険料・後期高齢者医療保険料・住民税などを納めなくてはいけません。

そのため、「年金だけで生活できるか」を考える上では、「手取額は数万円下がる」ことを想定しておくことが大切です。