3. あなたはどのパターン?8通りの年金収入
つづいて、家族構成に応じた8パターンの年金収入額をみていきましょう。それぞれ平均額の年金を受給できた場合、どの程度の生活費を見込めるのでしょうか。
3.1 単身世帯の年金収入
- ① 男性×厚生年金:16万3380円
- ② 男性×国民年金:5万9013円
- ③ 女性×厚生年金:10万4686円
- ④ 女性×国民年金:5万4346円
単身で老後をむかえた場合には、自分ひとり分の年金で暮らすことになります。
もちろん生活費かかる費用には個人差がありますが、社会保険料や税金などの納付を加味すると厚生年金受給者の男性平均でなんとか生活できるラインといえるかもしれません。
つづいて、単身世帯の受給額をもとに夫婦世帯をシュミレーションしてみましょう。
3.2 夫婦世帯の年金収入
- ⑤ 夫婦とも厚生年金(16万3380円+10万4686円):26万8066円
- ⑥ 夫の厚生年金(16万3380円)+妻の国民年金(5万4346円):21万7726円
- ⑦ 夫が国民年金(5万9013円)+妻が厚生年金(10万4686円):16万3699円
- ⑧ 夫婦ともに国民年金(5万9013円+5万4346円):11万3359円
いま年金を受給している世代に比べて自分の力でバリバリ稼ぐ女性も増えているため一概には言えませんが、「夫婦ともに厚生年金」または「夫が厚生年金」の場合であれば、ふたりあわせて20万円以上の年金収入を見込める計算になります。
一方、夫婦ともに国民年金の場合はふたり分の年金をあわせても11万円ほどの年金収入で暮らしていくことになります。
働き続けるか、それまでに貯蓄を十分に蓄えておくか、二つに一つといっても過言ではないでしょう。
とはいえ、いずれは身体的に働けなくなる可能性がありますから、老後も働くつもりでいる人の場合もある程度の貯蓄は準備しておく方がよいでしょう。