もう少しで大型連休。マスクの着用が個人の判断となり、今年は遠出を検討されている方もいるかもしれません。リフレッシュの時間は楽しみですが、財布の紐の緩みすぎには注意が必要ですね。

さて、「お金を貯めるのは難しいけど、使うのは一瞬」と感じる人もいるでしょう。そこでちょっと気になるのが、お金持ちと呼ばれる人たちの考え方。

今回は金融機関で勤務経験があり、多くの富裕層の方と接してきた筆者が、「富裕層」と呼ばれる資産家たちが無意識に実践している「お金を呼び寄せる行動」を3つお伝えしていきます。

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1. そもそも「富裕層」と呼ばれる資産家たちの定義は?

ブランド物に身を包み、高級外車を乗り回している、といったゴージャスなイメージを持たれることも多い富裕層。自分たちの金銭感覚や暮らしぶりとはかけ離れた「遠い存在」に感じる人もいるでしょう。

しかし、筆者が出会ってきた富裕層の方の多くが、私たちと同じふつうの「庶民感覚」を持つ人たちでした。

もちろん資産規模でいえば、富裕層は一部の限られた人たちであることは確かです。では、そもそも富裕層はどの程度の資産を持つケースを指すのでしょうか。

1. 富裕層の定義

出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

野村総合研究所のニュースリリースでは、「富裕層」を1億円以上5億円未満の純金融資産保有額がある世帯と定義しています。「準富裕層」は資産が5000万円以上1億円未満、「超富裕層」は5億円以上の層を指しています。

1億円を超える資産を持つ「富裕層」以上の世帯は全体の約2%。やはりごくわずかな存在であることは間違いないようです。

この「上位2%」の人たちが無意識に実践する「お金を呼び寄せる行動」について、次でお話ししていきます。