2. 国民年金「男性の年金月額」はいくらか。4月からの満額も確認
男性の厚生年金受給者がもらう年金額を確認しましたが、自営業者などは厚生年金をもらえません。国民年金のみが支給されます。
厚生労働省年金局が公表する「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、男性の国民年金受給額の分布は以下のとおりです。
2.1 男性の国民年金受給額分布
- 月額1万円未満 :1万2175人(0.1%)
- 月額1万円以上2万円未満 :5万6898人(0.4%)
- 月額2万円以上3万円未満 :21万3856人(1.5%)
- 月額3万円以上4万円未満 :66万8907人(4.6%)
- 月額4万円以上5万円未満 :134万591人(9.3%)
- 月額5万円以上6万円未満 :320万8727人(22.2%)
- 月額6万円以上7万円未満 :856万4339人(59.1%)
- 月額7万円以上 :41万8350人(2.9%)
月額6万円以上7万円未満の年金をもらう人が59.1%ともっとも多いです。厚生年金受給者と比べると、かなり受給額が少ないことがわかります。
また、国民年金は所得によらず納める年金保険料が原則一定です。そのため、人によって受給額に大きな差は出ません。
ちなみに令和5年度の国民年金の満額は以下のとおりです。
2.2 令和5年度の国民年金の年金額(67歳以下と68歳以上)
- 国民年金(満額・67歳以下):6万6250円
- 国民年金(満額・68歳以上):6万6050円
受給額が少ない人は、国民年金の未納期間がある人です。
生活水準にもよりますが、自営業者が年金だけで生活するのは一般的に難しいでしょう。