厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81.47歳です。65歳で退職した場合、約16. 5年間の老後生活が待っています。

そんな老後生活で気になるのが「年金をいくらもらえるか」です。年金受給額が少なくては、経済的に充実した老後を送れないことが多いでしょう。

では、男性はいくらの年金をもらっているのでしょうか。本記事では、厚生年金と国民年金「男性の年金月額」のリアルを紹介します。

ねんきんへの理解を深められる「ねんきん定期便」についても解説するので、参考にしてみてください。

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1. 厚生年金「男性の年金月額」はいくらか

厚生労働省年金局が公表する「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、男性の厚生年金受給者がもらう年金額の分布は以下のとおりです。

出所:厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

1.1 厚生年金受給者(男性)の年金受給額分布

  • 月額5万円未満 :13万2603人(1.2%)
  • 月額5万円以上10万円未満 :105万6048人(9.8%)
  • 月額10万円以上15万円未満 :268万5460人(24.8%)
  • 月額15万円以上20万円未満 :451万8201人(41.7%)
  • 月額20万円以上25万円未満 :217万3173人(20.1%)
  • 月額25万円以上30万円未満 :24万8273人(2.3%)
  • 月額30万円以上 :1万4455人(0.1%)

平均受給額 :16万3380円

月額15万円以上20万円未満の年金をもらっている人が41.7%ともっとも多いです。一方で、月額25万円以上の年金をもらう人も2.4%いるため、人によって受給額が大きく異なることがわかります。

人によって受給額に差が出るのは、会社員や公務員時代の年収が高く、勤務期間が長い人ほど年金受給額が高くなる厚生年金の仕組みの影響です。