日本年金機構によると、2023年度(令和5年度)の年金額は、原則2.2%の引き上げ(68歳以上の方は原則1.9%の引き上げ)となります。

初回振込日は6月15日(木)。

年金に関するニュースを耳にするたび、「実際の年金世代はいくらの年金収入を得ているのか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

今回は夫婦が意識したい「老後の年金」の基本について解説します。

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1. 夫婦が受け取る「国民年金と厚生年金」の年金収入とは

まずは日本の公的年金である、国民年金(基礎年金)と厚生年金の違いを確認しましょう。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

1.1 国民年金(基礎年金):1階部分

  • 日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
  • 保険料は全員一律で、40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる

1.2 厚生年金:2階部分

  • 会社員や公務員、パート勤務で特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
  • 加入期間や収入に応じた保険料(上限あり)を納め、将来の受給額が決まる

それぞれの要件を満たす場合、国民年金からは老齢基礎年金が、厚生年金保険からは老齢厚生年金が支給されます。

その他、一定の要件を満たす場合は障害基礎年金や障害厚生年金、あるいは遺族基礎年金や遺族厚生年金の支給対象にもなります。

今回は、老齢年金に焦点をあてて「夫婦の年金収入」を見ていきます。