厚生労働省の「厚生労働白書」によると、生涯未婚率は徐々に増加傾向にあります。
「おひとりさま」として老後を迎える方も少なくありません。
おひとりさまは比較的自由に時間やお金を使えるため、自分に合う方法でやりくりしやすいと言えます。
一方で、将来受け取る年金は1人分であること、介護は外注に頼らないといけないことなどから、老後に不安を抱える方もいるのではないでしょうか。
5月は年金支給がないため、年金世代は基本的に4月に振り込まれた年金収入でやりくりしています。
そこで今回は、老後に男性が受け取る「国民年金と厚生年金」の支給額平均をご紹介するとともに、おひとりさまが知っておきたい老後対策を4つご紹介します。
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1. 厚生年金「男性の年金支給額」平均はいくらか
公的年金には国民年金と厚生年金がありますが、比較的手厚いと言われる「厚生年金」の支給額から見ていきましょう。
なお、年金は2階建て構造である関係上、本記事で紹介する厚生年金の金額には「国民年金」の金額も含まれている点にご留意ください。
1.1 厚生年金受給者(男性)の平均年金支給額と人数分布
平均受給額:16万3380円
- ~1万円未満 7万366人
 - 1万円以上~2万円未満:1万4136人
 - 2万円以上~3万円未満:5875人
 - 3万円以上~4万円未満:1万580人
 - 4万円以上~5万円未満:3万1646人
 - 5万円以上~6万円未満:7万694人
 - 6万円以上~7万円未満:17万8892人
 - 7万円以上~8万円未満:26万5042人
 - 8万円以上~9万円未満:25万7224人
 - 9万円以上~10万円未満:28万4196人
 - 10万円以上~11万円未満:35万8936人
 - 11万円以上~12万円未満:44万6960人
 - 12万円以上~13万円未満:52万9551人
 - 13万円以上~14万円未満:62万4724人
 - 14万円以上~15万円未満:72万5289人
 - 15万円以上~16万円未満:81万5769人
 - 16万円以上~17万円未満:90万3637人
 - 17万円以上~18万円未満:96万5471人
 - 18万円以上~19万円未満:95万3315人
 - 19万円以上~20万円未満:88万9人
 - 20万円以上~21万円未満:75万1043人
 - 21万円以上~22万円未満:57万7586人
 - 22万円以上~23万円未満:39万8787人
 - 23万円以上~24万円未満:26万7701人
 - 24万円以上~25万円未満:17万8056人
 - 25万円以上~26万円未満:11万2141人
 - 26万円以上~27万円未満:6万7929人
 - 27万円以上~28万円未満:3万9296人
 - 28万円以上~29万円未満:1万9670人
 - 29万円以上~30万円未満:9237人
 - 30万円以上~:1万4455人
 
※厚生年金受給額には、基礎年金(国民年金)の金額を含みます
男性の平均受給額は16万3380円。ボリュームゾーンは「17万円以上~19万円未満」でした。
ちなみに男女合計の平均は14万3965円です。女性の平均が少なく、男性の方が高い傾向にあります。
