3. 早めに備えるべき老後対策4つ

男性と女性ごとに年金受給額を確認しましたが、少子高齢化の現代において、男女関係なく老後対策は早めにはじめることが重要です。

若いうちから備えるべき老後対策を4つ紹介します。

3.1 老後対策1.老後をシミュレーションする

まずは老後をシミュレーションしましょう。今の給与水準や貯蓄スピードだと老後にいくら貯蓄があって、どの程度の年金がもらえるのかを計算してみてください。

「ねんきんネット」を使えば簡単に将来の年金受給額がシミュレーションできます。

現状の生活を続けた際に迎える「老後の具体的なイメージ」ができれば、必要な老後対策を明確にしやすいです。

3.2 老後対策2.年金受給額を増やせいないか検討する

老後生活の大きな支えとなるのが「年金」です。年金は生きている限り同水準の金額を受給し続けられます。

そのため、年間の年金受給額を増やせないか検討しましょう。年金受給額を増やす一つとして、平均年収を上げる方法(上限あり)があります。

1970年生まれの会社員が23歳から60歳まで勤務した場合、65歳から受給できる平均年収ごとの年金受給額は以下のとおりです。

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

平均年収ごとの年金受給額の目安

平均年収 年金受給額

  • 300万円 月額11万円
  • 400万円 月額12万5000円
  • 500万円 月額14万5000円
  • 600万円 月額16万円
  • 700万円 月額17万5000円
  • 800万円 月額19万円
  • 900万円 月額21万円

平均年収300万円の会社員と平均年収900の会社員では、年金受給額は2倍もの差があります。転職などでの給与アップを目指してみてください。