時代とともに変化する「価値観」。
現代は働き方や生き方などさまざまな価値観の変化の過渡期といえますが、その一つに女性の働き方があります。
内閣府男女共同参画局によれば、1985年には専業主婦世帯が936万世帯、共働き世帯が718万世帯でしたが、90年代に同程度となり、2021年は共働き世帯が1177万世帯、専業主婦世帯が458万世帯となっています(妻が64歳以下の世帯)。
統計上では90年代後半には共働き世帯のほうが増えていますが、価値観としてはまだ専業主婦思考の根強い部分は残っているでしょう。
ただし、今の学生は専業主婦を希望する人が急激に減っているようです。
「専業主婦希望」の学生は女性で7%に
株式会社ディスコが、2023年春に大学または大学院を卒業する学生(キャリタス就活 2023 学生モニターのうち大学卒業後の就職先が決定している者)914人に行った、入社後のキャリアプランやライフプランなどに関する調査(2023年3月31日公表)。
同調査より、学生が希望する世帯スタイルを確認しましょう。
希望する世帯スタイル:男性・女性
- 夫が働き、妻は家庭にいる(専業主婦世帯):14.6%・7.0%
- 二人とも働く(共働き世帯):72.4%・76.7%
- 夫が働き、妻は家庭にいる(専業主夫世帯):1.0%・1.3%
- 家庭を持ちたくない(独身世帯):12.0%・15.0%
上記を見ると、専業主婦世帯を希望するのは男性で14.6%、女性で7.0%となりました。
同調査によれば、調査以来はじめて1割を割ったとのこと。男性はまだ1割以上となっていますが、女性は先に1割を割ったのですね。
男女ともに共働き希望が7割を超え、特に女性は8割に近く、「専業主婦が当たり前」という価値観はすでに終わったといえます。
また、独身世帯を希望する人も男女ともに1割強います。