4.1 遺族基礎年金がもらえる期間は限られる
一例の夫は、年間125万2400円の遺族基礎年金を受け取れることがわかりました。
ただし、遺族基礎年金は、生涯に渡ってもらえるお金ではなく、もらえる期間が限られている点に注意が必要です。
子とは18歳になった年度の3月31日までにある方、または20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級の状態にある方をさします。
つまり、一例の夫が遺族基礎年金をもらえる期間は、2人目の子どもが18歳になった年度の3月31日までです。
わかりやすく説明すると、特殊な事情がない限り、2人目の子どもが高校を卒業するまで遺族基礎年金をもらえますが、それが過ぎると遺族基礎年金はもらえなくなるということです。
5. 遺族年金制度を考慮したライフプランや死亡保険の加入・見直しはとても大切
遺族年金は、死亡した人や家族構成などによって、もらえる人や金額が全く異なります。
そのため、将来のライフプランをはじめ、死亡保険の新規加入や見直しをする場合において、遺族年金制度を考慮することはとても大切です。
今回の例に置き換えますと、仮に子どもが大学などへ進学する場合、遺族年金が少なかったり、もらえない状況の中で、教育資金をどのようにするのかが1つの問題になりそうです。
予期しない大きなリスクへ備えるために、一度、自分たちに関係する遺族年金について再確認してみてはいかがでしょう。
参考資料
佐藤 元宣