何かと不安要素の多い老後のこと。いつまで働けるのか、年金はいくらもらえるのか、老後資金はいくら必要なのか…よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
老後資金を準備するためには、まず第一歩として年金受給額を知ることが大切です。
年金額は個人差が大きいため、本来は「自分自身の年金見込額」を知ることが重要になりますが、ねんきんネットへのアクセスやどこかにしまい込んだねんきん定期便を探すのは、少し手間がかかるものです。
そこで今回は、年金の平均額を1歳刻みで紹介することにより、年金への関心を高める第一歩にしていただければと思います。
6月支給の年金から2.7%の増額も決まっているので、「本当に年金制度は不安定なのか」についても見ていきましょう。
1. 「国民年金と厚生年金」の仕組みとは?2階建て構造を図でわかりやすく解説
まずは日本の公的年金の仕組みを確認しましょう。公的年金である厚生年金と国民年金は、図の通り2階建て構造となっています。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
このように、現役時代の働き方によって加入する年金が異なります。厚生年金に加入していたかどうかにより、将来受給する年金も大きく異なるということです。