3. 夫が遺族厚生年金を受け取るためのポイントと注意点
夫が遺族厚生年金を受け取るためには、先に紹介した「遺族の優先順位」において、最も優先順位が高くなければなりません。
そのために必要なポイントと注意点を簡単にまとめます。
- 死亡した妻との間に子がいない
- 妻の死亡時に、夫の年齢が55歳以上でなければならない
- 夫が受け取る遺族厚生年金の支給開始年齢は55歳からではなく60歳
- 妻と死別した後、再婚(事実婚含む)した場合、遺族厚生年金を受け取る権利は無くなる
- 遺族厚生年金を受け取るには、受給資格を満たしたうえで年金請求書を年金事務所へ提出しなければならない
上記のポイントや注意点を一通り確認すると、夫が遺族厚生年金を受け取るためのルールは、厳しめに感じた人も少なくないと思います。
なぜならば、55歳以上という年齢、死亡した妻との間に子がいない、再婚をしていないといったポイントをいずれも満たす男性は、全体的に多くないイメージがあっても不思議ではないからです。