3. どうする家康 静岡 大河ドラマ館
次はいよいよ、2023年1月にオープンしたばかりの「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」へ!
先程ご紹介した静岡浅間神社の境内に位置しているのが大河ドラマ館です。こちらでは主にドラマに登場する衣装や小道具、キャラクターの設定資料などをメインに展示しています。
入り口から2階に上がっていくと、徳川家康を演じる俳優・松本潤さんがメッセージ映像でお出迎え。2階には「どうする家康 入門編」「登場人物紹介」のボートが展示されており、ドラマの基本からおさらいすることができます。
最初に展示されていたのは、ドラマ序盤で松本潤さんが着ていた徳川家康(松平元康)の衣装。
こちらは複製品になりますが、薄梅鼠色(うすうめねずいろ)と呼ばれる穏やかなムラ染めの小袖に、藍色がかった灰色の小袴。地味な装いが多い三河の家臣たちの中で、当主らしい爽やかさと気品を醸し出しています。
※時期により展示衣装は異なり、現在は今川氏真の衣装が展示されています。
次に注目したいのは、松本潤さんと有村架純さんが実際に撮影で着用していた徳川家康と瀬名の婚礼衣装。
家康は綿や麻などの天然素材を生かした生成りの直垂(ひたたれ)。瀬名は光沢ある菱文様の綸子(りんず)生地で、控えめながらも華やかさを出しているのが素敵ですね。
野村萬斎さんが実際に撮影で着用していた今川義元の衣装も展示。今作での義元のイメージカラーは紺色ですが、わずかに緑色を帯びた暗い青色の絹の紋織物を使用することで、より今川の高貴さを表現しています。
ドラマの世界観を知るうえで見逃せないのが、「人物デザインの世界」。衣装やメイクをはじめ、トータルなキャラクター造形を手がける、人物デザイン監修の拓殖伊佐夫氏が、今作で大事にしたことなど、その想いを語っています。
また、「歴代大河ドラマが描いた駿府」「家康公が愛したまち 静岡」なども紹介されており、ドラマだけでなく駿府や静岡についての歴史や見どころも詳しく知ることができます。
通路から向かって右側の展示に目がいきがちですが、左側にひっそりとある「めくりクイズ(ドラマ編、史実編など)」も要チェック。時期によって内容を変えるそうですので、次回に行ったときも楽しめそうですね。
1階の入り口に戻ったら、徳川家康、瀬名、今川義元の等身大パネルが設置されているフォトスポットへ。ぜひ大河ドラマ館に行った記念として一緒に撮ってみてくださいね。
そのほかにもドラマに出演した俳優さん達による貴重なサインや、松本潤さんが久能山などのゆかりの地をめぐった時の写真を展示。また、ドラマにまつわる4Kシアターを視聴できるなど、見どころが盛りだくさんです。
大河ドラマ館の見学が終わったら、「家康公 初恋の地 しずおか ギフトショップ」でお土産を買うのがおすすめ。大河ドラマ関連のコラボグッズから静岡のご当地土産まで、いろいろ揃っていますのでお見逃しないように!