2023年4月分からの年金は前年度比で増額となります。
では、具体的にどれくらいもらえる年金が増えるのでしょうか。
本記事では、2023年4月からもらえる「厚生年金と国民年金」の金額を夫婦・ひとり世帯別に解説します。年金受給額を知るための参考にしてみてください。
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1. 2023年度4月分から「厚生年金と国民年金」はどれくらい増えるのか
年金支給額は年度ごとに改定されます。厚生労働省が公表する「令和5年度の年金額改定について」によると、2023年度の改定率は以下のとおりです。
1.1 2023年度「厚生年金と国民年金」の年金改定率
- 67歳以下:+2.2%
- 68歳以上:+1.9%
67歳以下の人は前年度比で+2.2%、68歳以上の人は前年度比で+1.9%の増額です。
年金の改定は、物価や賃金の変動率に応じて決定されます。2022年の物価と賃金がいずれも上昇したことが、2023年度の年金額が増額となった理由です。
ただし、2023年度はマクロ経済スライドによるスライド調整率等により、増額となっても物価上昇には追いついていません。