昨年に引き続き、今年も「値上げの春」となるようですね。
日々の生活に欠かせない食品や光熱費の値上げにより、家計の見直しをされた方は少なくないのではないでしょうか。このまま値上げが続いていくとどうなるのか、不安ですね。
特に、老後を年金だけで過ごしている方の不安はより大きいかもしれません。そこで今回は、年金生活者の貯蓄額はいくら位あるのか、また年金はどれくらい受け取っているのかを70歳代のおひとりさまに焦点をあてて見ていきます。
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1. 65歳以上の高齢者世帯のうち「おひとりさま」の割合は?
厚生労働省「2021(令和3)年国民生活基礎調査の概況」によりますと、2021年時点の65歳以上の高齢者世帯のうち、ひとり世帯(単身世帯)の割合は、28.8%と約3割を占めていることが分かりました。
約40年前である1986年では、「単独世帯」は13.1%、「夫婦のみの世帯」は18.2%、「親と未婚の子のみの世帯」は11.1%、「三世代世帯」は44.8%でした。
全体の約4割以上を占めているのが「三世代世帯」でありましたが、2021年をみると、「単独世帯」は28.8%、「夫婦のみの世帯」は32.0%、「親と未婚の子のみの世帯」は20.5%、「三世代世帯」は9.3%でした。
この約40年の間でほとんどの割合が大きく変化していることがわかります。これは高齢化の進展が理由の一つです。