2. おひとりさまが増える70歳代の貯蓄の平均・中央値は?
年々、日本のひとり世帯が増加傾向にあることが分かりました。
厚生労働省が2022年7月29日に公表した「令和3年簡易生命表の概況」によれば、日本人の平均寿命は男性81.74歳、女性87.57歳。
この先、100歳まで生きられる「人生100年時代」が当たり前になってくるといわれています。長生きするためにも貯蓄額は多い方が安心ですよね。70歳代ひとり世帯の貯蓄事情について、見ていきたいと思います。
2.1 70歳代「おひとりさま」の貯蓄額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」から、70歳代「ひとり世帯」の貯蓄額を見ていきましょう。
【70歳代・単身世帯の金融資産保有額】
- 平均:1433万円
- 中央値:485万円
【内訳】
- 金融資産非保有:28.3%
- 100万円未満:5.2%
- 100万円~200万円未満:4.0%
- 200万円~300万円未満:4.2%
- 300万円~400万円未満:4.6%
- 400万円~500万円未満:3.0%
- 500万円~700万円未満:8.8%
- 700万円~1000万円未満:4.8%
- 1000万円~1500万円未満:5.6%
- 1500万円~2000万円未満:5.8%
- 2000万円~3000万円未満:8.2%
- 3000万円以上:16.1%
- 無回答:1.2%
70歳代ひとり世帯の貯蓄額の平均は、1433万円ですが、中央値である485万円と大きな乖離があります。平均値は、貯蓄額が大きい層の数値による影響があるため、実態により近い中央値を参考にしましょう。
上記の円グラフを見ると、貯蓄がない方は全体の28.3%、貯蓄2000万円以上を保有する方は24.3%と人によって大きな個人差があることがわかります。