2023年4月には年金改正があり、さらに2023年度の年金額が3年ぶりに引き上げられることとなりました。
注目が集まる年金ですが、中でも厚生年金は「都道府県によって受給額の水準が異なる」ということをご存知でしょうか。
とはいえ、「住んでいる都道府県によって年金額が決まる」というわけではありません。
年金額が多い都道府県のベスト5や、受給額に差が出る理由について見ていきましょう。
【注目記事】「平均年収400万円」女性ではうらやましい?目指せる職種を一覧表で確認
1. 厚生年金の受給額は全国平均でいくらか
会社員や公務員等で一定の要件を満たす方は、将来国民年金を含む老齢厚生年金が受給できます。
まずは厚生年金の全国平均について、厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から見ていきます。
1.1 厚生年金(老齢厚生年金)の受給額
〈全体〉平均年金月額:14万3965円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3380円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4686円
※国民年金の金額を含む
1.2 受給額ごとの人数
- 1万円未満:9万9642人
- 1万円以上~2万円未満:2万1099人
- 2万円以上~3万円未満:5万6394人
- 3万円以上~4万円未満:10万364人
- 4万円以上~5万円未満:11万1076人
- 5万円以上~6万円未満:16万3877人
- 6万円以上~7万円未満:41万6310人
- 7万円以上~8万円未満:70万7600人
- 8万円以上~9万円未満:93万7890人
- 9万円以上~10万円未満:113万5527人
- 10万円以上~11万円未満:113万5983人
- 11万円以上~12万円未満:103万7483人
- 12万円以上~13万円未満:94万5237人
- 13万円以上~14万円未満:91万8753人
- 14万円以上~15万円未満:93万9100人
- 15万円以上~16万円未満:97万1605人
- 16万円以上~17万円未満:101万5909人
- 17万円以上~18万円未満:104万2396人
- 18万円以上~19万円未満:100万5506人
- 19万円以上~20万円未満:91万7100人
- 20万円以上~21万円未満:77万5394人
- 21万円以上~22万円未満:59万3908人
- 22万円以上~23万円未満:40万9231人
- 23万円以上~24万円未満:27万4250人
- 24万円以上~25万円未満:18万1775人
- 25万円以上~26万円未満:11万4222人
- 26万円以上~27万円未満:6万8976人
- 27万円以上~28万円未満:3万9784人
- 28万円以上~29万円未満:1万9866人
- 29万円以上~30万円未満:9372人
- 30万円以上~:1万4816人
グラフを見る限り、幅広い受給額に分布しています。これが、都道府県で受給額に差が出るヒントになっています。