50歳代になると、老後を意識する人も多いのではないでしょうか。特に心配なのがお金の問題です。

では、50歳代世帯はどれくらいの貯蓄があるのでしょうか。本記事では、50歳代の「平均貯蓄額」を解説します。

50歳からあと1000万円貯める老後対策についても紹介します。長期休暇のこの時期に、将来の老後に向けて確認すべきことを知り対策を考えましょう。

50歳代の「貯蓄額」。平均と中央値はいくらか

金融広報中央委員会が公表する「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」と「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」によると、50歳代の金融資産保有額は以下のとおりです。

出所:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」

50歳代単身世帯・二人以上世帯の金融資産保有額

  • 単身世帯 平均値:1048万円 中央値:53万円
  • 二人以上世帯 平均値:1253万円 中央値:350万円

平均値と中央値で大きな差がありますが、平均値は一部のお金持ちの影響を受けやすいため、中央値がより実態を表しています。

老後2000万円問題が話題になりましたが、実際に50歳代で2000万円以上の金融資産を保有する人は少ないです。中央値は二人以上世帯でも350万円でした。