2. 中国ロックダウンの緩和などにより下げ止まりの兆しか
花王の株価は2023年に入ると下げ止まりはじめていて、1〜3月にかけては概ねレンジ内推移となっています。
2022年12月期の通期決算でも原料高の影響について触れられているなど、大きな状況の好転には至っておりません。一方で、第3四半期の決算において業績悪化の要因としてあげられていた中国のロックダウンの緩和は一定の安心材料となったと考えられます。
2022年12月期通期決算と共に発表された2023年の業績見通しも投資家に対して安心感を与えたと考えられます。
中国のゼロコロナ政策の終了がポジティブな影響を与える可能性や、アセアン市場の成長が好影響を与える可能性が示唆され、原料高の影響を受けつつもわずかながら2022年12月期対比で増収増益の予想となっています。