3. 将来の年金受給額が試算できるツール2つ

年金受給額の相場を紹介してきましたが、重要なのは自分の年金受給額です。では、将来の年金受給額はどうやって試算するのでしょうか。

将来の年金受給額を試算する方法を紹介します。

3.1 年金受給額の試算ツール1.ねんきんネットを利用する

年金受給額を試算する代表的な方法が、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」の利用です。ねんきんネットに登録してログインすれば、将来の年金受給額を試算できます。

ねんきんネットへの登録方法は以下の2種類です。

ねんきんネットへの登録方法

  1. マイナポータルからのログイン(マイナンバーカードとメールアドレスが必要)
  2. ねんきんネットのユーザーID取得(基礎年金番号とメールアドレスが必要)

ねんきんネットにログインすれば、「かんたん試算」と「詳細な条件で試算」のいずれかで将来の年金受給額を試算可能です。

出所:日本年金機構「『ねんきんネット』による年金見込額試算」

「かんたん試算」では、現在と同じ条件で60歳まで年金制度に加入した場合の年金受給額を知ることができます。

「詳細な条件で試算」では、今後の職業や収入・受給開始年齢などを入力して将来の受給額を試算可能です。

ぜひ、ねんきんネットに登録して将来の年金受給額を試算してみてください。

3.2 年金受給額の試算ツール2.公的年金シミュレーターを利用する

将来の年金受給額を試算する方法として、厚生労働省が運営する「公的年金シミュレーター」の利用も検討しましょう。

公的年金シミュレーターのメリットは、IDやパスワードなしで誰でも利用できることです。

公的年金シミュレーターでは、年金受給額がグラフ形式で表示されます。今後の年収や就労完了年齢、受給開始年齢などをスライドバーで操作できるため、スマホで簡単に将来の受給額を把握可能です。

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター使い方ホームページ(試験運用中)」


現在は試験運用中ですが、ねんきんネットへの登録が面倒な人やスマホで簡単に年金受給額を知りたい人は、公的年金シミュレーターを利用してみるといいでしょう。