金融不安とインフレによる世界的な景気低迷が懸念されるなか、個々人の生活レベルには、物価高という形で悪影響を及ぼしつつあります。

帝国データバンクによると、値上げ品目数は2023年4月で約5000品目、5月以降も4000品目にのぼるとされています。

値上げの春、現在の生活を考えると、この先どうなるのかと不安に駆られている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、40歳代を例にとって、現在の年収や貯蓄金額、投資の割合をもとに将来のライフプラン設計の考え方を考察していきます。

40歳代の平均貯蓄額と平均年収

まずは、40歳代の平均的な貯蓄金額を確認してみましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

金融広報中央委員会がまとめた調査結果によると、平均額と中央値は以下のとおりとなりました。

  • 平均:825万円
  • 中央値:250万円

続いて平均年収も確認します。

国税局の民間給与の動向にまとめられた40歳代の平均給与は以下の通りです。

40歳代の平均給与

  • 40〜44歳:男性584万円 女性324万円 合計平均480万円
  • 45〜49歳:男性630万円 女性328万円 合計平均504万円

40歳代の平均給与は490万円前後といえます。