【老齢年金の盲点】月額15万円のつもりが「振込額が少ない!?」シニアが落胆する理由とは「年金振込通知書」の中身をチェック&年金収入の「額面と手取り」を整理

3. 年金振込通知書を開封！「振込額の少なさ」にシニアが落胆する理由とは

先程ご紹介した「ねんきん定期便」に記載された金額はあくまで「見込額」です。年金受給がスタートすると、「年金振込通知書」によって、実際の年金額を知ることになります。

この「年金振込通知書」の記載内容が、まさに老齢年金の盲点とも言えるものなのです。現役時代の給与明細でも、総支給と振込額に差がありましたね。老齢年金でも、同じことが起きるのです。

実際に振込通知書がどのように記載されているのか、くわしく見ていきましょう。

日本年金機構「年金振込通知書」

年金は偶数月に2カ月分が支給されます。ここに記載のある金額は、あくまで各種控除を行う前の「総支給額」です。

今までに給与天引きされていた「介護保険料」も年金から控除されます。

介護保険料と同様に、後期高齢者医療保険料や国民健康保険料（税）が天引きされます。ただし、天引き対象でない場合には記載がありません。

年金に応じた所得税額および復興特別所得税額が天引きされます。社会保険料と各種控除額を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額が記載されています。

所得税と同様に、個人住民税も天引きとなります。

ここに記載の金額が、各種控除後の実際の振込額となります。