総務省統計局が公表する「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」によると、おひとりさまシニア(65歳以上単身世帯)の平均生活費は月に約14万5000円です。

では、おひとりさまシニアの収入はどの程度なのでしょうか。

本記事では、おひとりさまシニアの年収や就業率、年金受給額について解説するので参考にしてみてください。

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1. おひとりさまシニア「老後の年収」の目安はいくらか

おひとりさまシニアの平均生活費は月に約15万円ですが、年収はどの程度なのでしょうか。

総務省統計局が公表する「2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果 結果の概要」によると、単身世帯における年代ごとの平均年間収入は以下のとおりです。

出所:総務省統計局「2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果 結果の概要」

1.1 60歳代・単身世帯の年収

  • 男性:330万7000円
  • 女性:253万7000円

1.2 70歳代・単身世帯の年収

  • 男性:266万6000円
  • 女性:211万円

1.3 80歳以上・単身世帯の年収

  • 男性:267万7000円
  • 女性:193万8000円

まだ働く人が多い60歳代は年収が高いですが、70歳代になると年収は減少します。「老後の年収」の目安は70歳代以上で見ると男性は約250万円、女性は約200万円です。

65歳以上・単身無職世帯の平均生活費は年間約180万円(月15万円×12カ月)なので、70歳代以降も収入だけで生活費を賄える人が多いでしょう。

ただし、上記データは平均値なので年収が高い人の影響を受けやすいです。中央値はもう少し低いかもしれません。