4. 住民税非課税世帯を対象とした優遇措置
もし住民税非課税となれば、さまざまな優遇措置があります。
低所得者を対象とした3万円の給付が話題ですが、こうした給付事業はたびたび行われています。
また、高齢者の住民税非課税世帯を対象とした事業にも注目しましょう。
例えば東京都の場合、70歳以上で住民税非課税の方は「シルバーパス」を1000円で購入できます。
これにより、東京都内の大部分の乗合バスに乗車できるようになります。
また、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度では、高額療養費制度での上限額が住民税非課税世帯だと2万4600円や1万5000円に抑えられます。
他にも国や自治体独自の事業があるため、気になる方はチェックしてみましょう。
5. 年金生活者は必ずしも住民税非課税というわけではない
年金生活になっても、所得によっては住民税非課税になるわけではないことがわかりました。
また住民税だけでなく、所得税や社会保険料の負担は意外に重いものです。
「老後は悠々自適に」と考えている方も、今一度老後の設計を考えてみましょう。
住民税非課税者に対する優遇措置があるのも事実なので、あてはまる方はしっかり確認しておきたいですね。
参考資料
- 横浜市「年金収入に対する市民税・県民税が非課税となる目安はいくらですか?」
- 東京バス協会「東京都シルバーパスのご案内」
- 国税庁「高齢者と税(年金と税)」
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
太田 彩子