定年退職後に増える出費

定年後の大きな出費は、やはり住まい関係。

家のリフォームには、先々の介護に備えるため、子ども世帯との同居のため、老朽化に対応するためなど目的がいろいろあります。

また、子どもが自立した後、結婚することになれば援助金も必要に。

さらに孫が生まれれば、出産のお祝い、初節句、入園、入学などのイベントごとの支出や、毎年のお年玉、誕生日のプレゼントなど細々した出費もあります。

また、年齢を重ねると、医療費が増えます。

肩・腰・膝などの痛みで接骨院に通ったり、成人病の治療で通院したりで、医療機関を利用するためです。

将来、介護が必要になれば、さらにお金が必要です。

出所:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査2021(令和3)年度」

生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査2021(令和3)年度」によれば、介護費用は、介護用の住宅改修や介護ベッドの購入などの一時的な費用の目安が平均74万円。

また、毎月の介護費用は平均8万3000円です。

出所:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査2021(令和3)年度」

さらに、介護期間の平均は61.1カ月(5年1か月)。

トータルすれば、一人あたり580万円になります。

それ以外にも、娯楽・趣味など、広範囲で楽しもうとすれば、かかるお金がどんどん増えてしまいます。

定年退職後を充実した彩あるものにしたいと思えば必要な支出ですが、限度を設けておかないと後悔することになるかもしれません。