2023年度の公的年金額は3年ぶりに引き上げられました。
「プラス改定」は喜ばしいことですが、果たしていまの物価上昇に対応できるのか、今回はいまのシニア世代の公的年金の現状を紐解いていきたいと思います。
【注目記事】「老後に2000万円必要」はウソ?【役所は教えない】年金だけで暮らしていく方法とは
1. 【年金月額】標準夫婦は22万円超。2023年度は3年ぶりのプラス改定に
冒頭で触れた通り、1月20日に厚生労働省は2023年度の年金額の例を公表しました。
- 国民年金:6万6250円(1人分 ※1)
- 厚生年金:22万4482円(夫婦2人分 ※2)
※1 老齢基礎年金の満額
※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準。
上記のうち、厚生年金の金額は「40年間会社員として月額43万9000円を稼いだ夫の厚生年金と国民年金」と「40年間専業主婦(もしくは自営業など)だった妻」の夫婦2人分の額です。
2022年度(令和4年度)が21万9593 円。前年度比4889円の引き上げとなりました。