新年度が始まり、企業の中には報酬の引き上げを公表するところも多いです。

2023年3月30日には、パーソルキャリア株式会社が報酬を最大32%、約170万円引き上げることを発表しました。

総額にして30億円規模の投資とのことです。

キャリアを考えるとき、年収はとても重要な要素となります。

区切りの良い「年収1000万円」を目標にする方もいますが、現在日本では何割ほどが達成できているのでしょうか。

また年収が1000万円あってもお金が貯まらないとされる理由についても解説します。

年収1000万円は日本にどれくらいいるのか

まずは国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」より、日本での年収1000万円の割合を確認しましょう。

出所:国税庁 「令和3年分 民間給与実態統計調査」

「1000万円超 1500万円以下」を確認すると、全体で3.5%(男性5.4%、女性0.8%)です。

さらに年収1000万円以上に広げると、全体で4.9%となりました。やはり少数派であるといえます。

国税庁の資料は給与所得者の統計なので、個人事業主などは含まれていません。会社員にとって、「年収1000万円」を目指せるのはほんの一握りであることがわかります。