年収は将来の厚生年金にも影響を与える
年収は今の生活を考える上でもとても重要になりますが、同時に将来の厚生年金に影響することも意識しておきましょう。
厚生年金の受給額(報酬比例部分)は、「2003年3月以前:平均標準報酬月額×7.125/1000×2003年3月までの加入期間の月数」+「2003年4月以降:平均標準報酬額×5.481/1000×2003年4月以降の加入期間の月数」により決まります。
現役時代の収入や加入月数が厚生年金に影響するため、たくさん稼いだ方や長く働いた方ほど、年金額が高くなる傾向にあります。
こうした面も意識して、キャリアプランを考えることが大切です。
年収で考える今後のキャリア
600万円以上の割合は21.0%です。約5人に1人と少数派になりました。
また男性は31.2%、女性は7.1%と男女差があるのも特徴的です。
業種や年齢により年収の平均が変わってくるため、今後のキャリアを長期的な視点で考えていくことが大切になります。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)