全年代でみる「業種別の平均月給」は?

初任給は高くても、その後あまり給与が上がらなかった、あるいは、初任給は低かったが、勤続年数が上がるに従って給与が上がっていったなど、業種別の給与をみるのに1年目だけで判断するのは適切ではありません。

そこで、業種別の全年齢の平均月給(大卒)を高い順に並べてみました。

<業種別の平均月給(大卒・男女計)>

出所:厚生労働省「令和4年 賃金構造基本統計調査/一般労働者 産業大分類」をもとに筆者作成

初任給が高い業種の上位5つと大分変わっています。

初任給では2位だった「鉱業,採石業,砂利採取業」が1位、2位に「金融業,保険業」、3位に「電気・ガス・熱供給・水道業」、4位が初任給で1位だった「学術研究,専門・技術サービス業」、5位が「情報通信業」となっています。

一方、平均月給の低い業種は、順位は入れ替わっていますが4位までは同じ業種になっています。サービス業は全年齢の平均月給をみても低い傾向にあります。