4. まとめにかえて

「3月~5月に残業すると損」というウワサについて検証してきました。

確かに3~5月に残業が集中すれば、標準報酬月額に響きます。その結果、社会保険料が高くなり手取り額が減る可能性は十分にあります。

しかしそのことだけを気にして業務をセーブするというのは、あまり現実的でありません。

その時期に残業をすることが業績につながるのであれば、会社として社員に任せる意思が強まります。

また残業月にはその対価として給与が支払われますし、社会保険料を多く納めることで生まれるメリットもあります。

片方の側面だけを見るのではなく、総合的に考えていきたいですね。

もちろんある程度残業の時期をコントロールできるのであれば、3~5月を避けるというのも一つの方法ではあります。

社会保険料の制度を含め、お金の知識は正しく備えておきましょう。

参考資料

太田 彩子