40歳代から「月10万円・年率3%」積立投資のシミュレーション

次に、現在40歳代の人が、毎月10万円を年率3%で15年間積立投資できた場合、どのくらいお金が増えるのか、シミュレーションをしてみましょう。

出所:金融庁「資産運用シュミレーション」

月10万円を積立投資すると、1年間で120万円を投資し、15年間で投資元本は1800万円となります。

年3%で運用できたとすると、利益は469万7000円となり、15年後には合計で2269万7000円となりました。

この場合、新NISAで投資ができる総額1800万円は15年間で使い切ってしまいます。しかし、このまま非課税口座で運用を続けることは可能です。

たとえば、15年目までに増えた資産約2270万円を新NISAの口座でその後15年間3%で運用し続けたとすると、3536万6600円になります。これは、「終価係数」という係数を使って計算することができます(2270万円×終価係数1.558=3536万6600円)。

また、新NISAでは預かりを途中売却した場合、非課税で投資ができる枠が復活するという新ルールもあります。

たとえばこの場合、15年目に非課税枠を使い切ってしまいますが、16年目に100万円を売却したとすると、売却した100万円分非課税枠が復活し、再び投資が可能になります。

新NISAで増えたお金を生活資金などに使いながら、再度余裕資金ができた場合は投資に回すといったように、自分たちのペースで投資を続けることができるでしょう。